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2022.06.09

ガスコンロがつかない際に試したい方法8つ|耐用年数はどれくらい?

ガスコンロの火がつかず、困ったことはありませんか。ガスコンロは料理の際ほぼ確実に使用するため、できるだけ早く解決したいものです。ガスコンロのトラブルが起きた際は、周辺機器を見直すことで簡単に解決できる場合があります。

この記事ではガスコンロがつかないときに、考えられる原因と対処法について解説します。どうしても解決しない場合はガスコンロの故障も考えられますので、ガスコンロの使用年数を確認し、必要であれば買い替えましょう。

 

1.ガスコンロがつかない主な理由と対処法

ガスコンロは、ガスを燃焼させることで青い炎を生み出しています。ガスコンロのスイッチを入れると、電池から電流が流れ一瞬だけ火花が発生し、その火花の熱で燃焼が始まります。ガスコンロがつかない場合、ガスを燃焼させるメカニズムのどこかに不具合が発生している可能性があります。

では、具体的にはどのような原因が考えられるのか、以下で解説します。原因と併せて対処法も紹介しているので、試してみてください。

 

1-1.元栓が閉まっている

ガスコンロはガスを使用しているため、ガスの元栓が閉まっていたら火はつきません。元栓が開いているかを確認してからもう一度点火してください。

もし元栓が動かない場合は、ガス会社に問い合わせましょう。元栓が劣化で固まっているのかもしれません。無理やり元栓を開けようとすると、破損してガス漏れが発生する危険があります。

 

1-2.電池が切れている

ガスコンロを点火させるときには、電池を使用します。電池切れしていると、ガスコンロはつきません。ガスコンロの電池交換時期の目安は、半年から1年ほどです。

ガスコンロに使用されている電池は主に「単一電池」で、中には「単二電池」を使用するものもあります。また、ガスコンロ着火時には大容量の電流が必要なため、マンガン乾電池ではなくアルカリ乾電池を用意しましょう。アルカリ乾電池は長持ちしやすく、長期間使える点でもおすすめです。電池を交換する際は、「使用しているコンロに合ったサイズ」の「アルカリ乾電池」を準備してください。

電池はコンロの下側か、もしくは魚焼きグリルの隣についていることが多いです。もし見つからない場合は、ガスコンロをよく観察してみるか、ガスコンロの説明書を参照しましょう。電池交換後、きちんとコンロの火がつくかどうか確認してください。

 

1-3.コードが折れている

ガスコンロとガス栓を繋ぐコードが折れていたり、曲がっていたりする場合はガスがうまく流れないため、点火しません。この場合は一度、コードを繋ぎ直します。

繋ぎ直す時は接続部の奥までしっかり差し込んだ上、外れないようバンドなどで固定しましょう。また、コードは長年使い続けると劣化するので、7年程度を目安に交換することをおすすめします。

 

1-4.バーナー部分が濡れている

火は水分に弱いため、バーナー部分が濡れていると点火しない場合があります。また、ガスコンロはどうしても吹きこぼれた汚れやしつこい油汚れがつきやすいです。コンロが汚れていると「炎口が詰まる」「センサー類が作動しなくなる」などのトラブルにより、正常に火がつかなくなります。

ガスコンロ周辺は定期的に掃除し、濡れている場合は水分を拭き取りよく乾かしてから使用してください。

 

1-5.ガスコンロの上に何も置かれていない

最新のガスコンロにはセンサー式の安全装置が搭載されていることがあり、何も載せていない状態では点火しないようになっています。鍋やフライパンなどの調理器具をコンロの上に置く、もしくは正しい位置に置き直してから、再度点火するかどうか試してください。

 

1-6.ガスメーターによって遮断されている

ガスコンロ以外のガス機器も使用できない場合は、ガスメーターに原因があるのかもしれません。もしガスメーターの元栓が閉まっていたら、開いた状態にして使用します。

また、異常なガスの使用があったり、震度5以上の揺れを感知したりしたときには安全のためガスメーターは自動的にガスを停止させます。ガスメーターの液晶の表示で、ガスが停止した理由を確認しましょう。

特に異常がない場合は、ガスメーターの復帰ボタンを押すことでガスを使用できます。復帰ボタンを押してもガスが使用できない場合、または何らかの異常がある場合は、ガス会社に連絡しましょう。

ガスメーターの場所は家庭によって異なりますが、屋外にあることが多いので確認しておきましょう。

 

1-7.チャイルドロックがかかっている

ガスコンロの操作部分にはチャイルドロック機能があり、オンになっているとガスコンロは点火しません。自分で操作した覚えがなくても、位置によっては無意識にロックをかけてしまうことも考えられます。機種によって位置やロック方法は異なるため、取扱説明書を参照しながらロックを解除してください。

 

1-8.バーナーキャップがずれている

ガスコンロの火が出る部分についている部品をバーナーキャップと言います。バーナーキャップを逆向きに装着していたり、装着する位置がずれていたりすると、うまく点火しないことがあります。特にガスコンロ周りの清掃後に起こりやすいトラブルのため、ガスコンロの元の状態をきちんと確認してから清掃を行ってください。バーナーキャップを正しく装着すると、再びガスコンロを使用できます。

 

2.それでもガスコンロがつかない場合は?

どうしても原因が分からないときは、ガス会社などに問い合わせるようにしましょう。ガスコンロの操作部分にエラー表示が出ているなど故障が疑われる時は、取扱説明書を確認し、ガスコンロの購入店やメーカーに相談するのも1つの手です。賃貸物件であれば管理会社に連絡をします。

ガスコンロの異変で最も怖いのは、ガスが漏れることにより、火災や一酸化炭素中毒などの命に関わる事故に繋がることです。自分で対処しようとすると思わぬ事故の原因にもなるので、無理はせず専門家に確認してください。

 

2-1.ガスコンロの買い替え時は?

ガスコンロの一般的な寿命は10年ほどと言われています。法定耐用年数も6年であり、決して長くはありません。10年以上経過したコンロは機器内部の劣化が進んでおり、修理に出しても交換部品の製造が終了している場合があるため、修理ができない可能性があります。もしガスコンロを10年以上使用しているのであれば、買い替えを検討する時期と言えます。

ただ、ガスコンロはシンプルな構造で故障もしにくいため、10年を超えても問題なく使用できることもあります。そういったガスコンロを使用する場合は耐用年数を超えていることを念頭に置き、下記のような違和感を少しでも感じたら、すぐに点検を依頼しましょう。

  • 点火に時間がかかる
  • 異臭がする
  • 部品に亀裂がある
  • バーナー部分が錆びている
  • 炎の色がオレンジや黄色などに変わる
  • 聞き慣れない音がする
  • 天板が異様に熱くなる

また、ガスコンロの安全基準は2008年に見直されています。2008年以前に製造されたガスコンロは「調理油過熱防止装置」や「立ち消え安全装置」などがついていなかったり、3口コンロであっても1口にしかついていなかったりします。2008年以前に製造されたガスコンロを使用し続けている方は、ガスコンロの不調を機に安全機能がきちんと搭載された最新のガスコンロへ買い替えを検討してもいいでしょう。

 

まとめ

ガスコンロの火がつかなくなった際は「ガスがきちんと出ているか」「ガスコンロ本体側に問題はないか」の2点を重点的に確認するようにしましょう。それでも原因が分からない場合や、ガス機器に明らかな問題がある場合は、ガス会社や販売店に相談してください。使用しているガスコンロが10年以上前に製造されたものであれば、買い替えを考える時期かもしれません。

ガスを正しく安全に使用するために、毎日使用するガスコンロの状態も気にかけるようにしてください。