! エナキス

お知らせ

NEWS

イラスト
イラスト

コラム

2022.09.05

IHクッキングヒーターとガスコンロの違いを6つの視点で解説

引っ越しを考えている人や家計管理を行っている人の中には、「IHクッキングヒーターとガスコンロではどちらが自分に合っているのか」と迷っている人も多いでしょう。どちらが向いているかは、料理を行う上で何を重視するかによっても異なります。

当記事ではIHクッキングヒーターとガスコンロの違いについて、さまざまな観点から比較を行った上で、それぞれがどのような人に向いているか解説します。キッチンを見直し、ストレスなく快適に料理を行いたい人は、ぜひチェックしてみてください。

 

1.IHクッキングヒーターとガスコンロの違い

IHクッキングヒーターは、中の磁力線に電流を流すことで調理器具そのものを発熱させ、加熱する仕組みです。一方ガスコンロは、火を使い直接調理器具を加熱させます。ここではIHクッキングヒーターとガスコンロをあらゆる観点から比較し、それぞれの違いについて詳細に解説します。

 

1-1.火力の違い

IHクッキングヒーターは、ガスコンロよりも火力が強いという特徴があります。IHクッキングヒーターのほうが熱効率がよいため、強い火力で調理が行えます。

IHクッキングヒーター
IHクッキングヒーターは表面に置かれたフライパンや鍋だけを発熱させるため、火力がほかのところへ逃げていき無駄になることがありません。よって、強い火力で調理でき、水を沸騰させたり食材に火を通したりする調理を素早く行えます。
ガスコンロ
ガスコンロは、火で直接フライパンや鍋を加熱する装置です。火で熱して温めると、火力の一部が周囲に逃げていくため、熱効率はおよそ40〜55%にまで低下します。調理に使われる火力はIHクッキングヒーターよりも低いと言えるでしょう。

 

1-2.光熱費の違い

光熱費は一般的に、都市ガスが最も安く、次に電気、プロパンガス(LPガス)の順に高くなる傾向にあります。IHクッキングヒーターとガスコンロの光熱費の差を比べてみましょう。

IHクッキングヒーター
IHクッキングヒーターの1か月にかかる電気代は、4人家族の場合およそ1,020〜1,070円です。なお、電力会社が設定している電気料金や時間帯、作る料理によって金額は変動します。
ガスコンロ
ガスコンロによって1か月にかかるガス代は、都市ガスの場合およそ800円です。一方でプロパンガスの場合、都市ガスの1.5倍ほど高くなるため、1,200円程度になるでしょう。

 

1-3.料理のしやすさの違い

ガスコンロはさまざまな調理方法で料理が行えますが、IHクッキングヒーターは発熱の仕組み上、あおり炒めなど一部の調理方法が行いにくいです。料理のしやすさの違いについて解説します。

IHクッキングヒーター

IHクッキングヒーターは表面に触れているフライパンなどを直接加熱するため、フライパンを振って具材を浮かせる「あおり炒め」をするのが難しくなります。したがって、ガスコンロのように直感的に料理を行うことは難しいでしょう。

さらに、調理器具の中にはIHクッキングヒーターに対応していないものもあります。今まで使用してきた器具が使用できなくなる場合があるため、料理のしにくさを感じる人もいるかもしれません。

ガスコンロ

ガスコンロの場合、火で調理を行うため、鍋やフライパンをコンロから離した状態でも調理が行えます。したがって、あおり炒めも問題なく行えます。

また、IHクッキングヒーターに対応していない調理器具はあっても、ガスコンロに非対応の器具はほとんどありません。自分に合った器具が使用できるため、スムーズに料理が行いやすい点も魅力だと言えます。

 

1-4.掃除のしやすさの違い

ガスコンロは構造が複雑なためお手入れにやや手間がかかりますが、IHクッキングヒーターはフラットな構造になっているため、ストレスなく掃除できます。

IHクッキングヒーター
IHクッキングヒーターは五徳のような複雑な部品がなく、ほぼ平らな構造となっているため、スムーズに掃除を行えます。ガスコンロのように五徳を取り外して掃除する必要もなく、基本的な掃除は表面の汚れを雑巾などで一拭きするだけでかまいません。
ガスコンロ
ガスコンロは複雑な形状になっているため、お手入れのしにくさを感じる人もいるでしょう。さらに、火を使用することで焦げ付きが生まれやすいため、定期的な手入れが必要な点にも注意が必要です。重度の焦げ付きができた場合、入念な掃除を行う手間も発生します。

 

1-5.安全性の違い(災害時におけるリスクなど)

IHクッキングヒーターは災害で停電した際に原則使用できなくなりますが、ガスコンロはガス供給がストップしない限りは使用できます。また、日常で使用する中での安全性にも違いがあります。

IHクッキングヒーター

IHクッキングヒーターは電気を使用する装置のため、災害によって停電した場合に使用できなくなります。

また、炎が出ており見た目で危険だと認識しやすいガスコンロと違い、IHクッキングヒーターは熱さを目視しにくいという特徴があります。子どもがIHクッキングヒーターの表面に触れて火傷を負う恐れがあるため、子どもがいる家庭は注意が必要です。

IHクッキングヒーターと聞くと、電磁波の危険性が気になる人もいるでしょう。IHクッキングヒーターが発する電磁波と一般的な家電製品の電磁波は同程度です。家電製品の電磁波は小さく、健康に悪影響を与えるリスクはほとんどないため、電磁波について不安に感じる必要はありません。

ガスコンロ

ビルトインコンロの場合、多くが乾電池式になっているため、停電の際もガス供給が止まらなければ使用できます。停電が長期間続いた場合にも調理ができるというのは、大きな長所だと言えるでしょう。

一方で、ガスコンロは火を使用して調理を行うため、火に関する事故のリスクに気をつける必要があります。一酸化炭素中毒を引き起こしたり、災害が起こった際に火事などの二次被害を引き起こしたりする危険があるため注意しましょう。

 

1-6.導入費用の違い

導入費用は、住んでいる住宅の環境や業者によっても異なりますが、ガスコンロのほうがIHクッキングヒーターよりも安くなるケースがほとんどです。

IHクッキングヒーター
IHクッキングヒーターの導入費用は、本体価格や設置する家庭の設備によっても異なりますが、商品代と設置費用を足して7万〜30万円ほどです。加えてガスコンロからIHクッキングヒーターに変える場合、ガスを閉栓する工事の費用もかかります。
ガスコンロ
ガスコンロの導入費用相場は、商品代と設置工事の費用を合わせて8万〜20万円程度です。ただし、今までIHクッキングヒーターを使用していた家にガスコンロを新しく設ける場合は、ガスの配管工事に20万円前後必要な場合もあります。

 

2.IHクッキングヒーターの使用が向いている人

IHクッキングヒーターとガスコンロの違いから、下記の内容に当てはまる人はIHクッキングヒーターの使用が向いているでしょう。

・スピーディに調理を行いたい人

ガスコンロよりも熱効率がよいため、素早く調理が行えます。

・装置のお手入れを簡単に済ませたい人

表面がフラットなため、お手入れが簡単です。

・装置の焦げ付きを防止したい人

火を使用しないため、装置が焦げ付くリスクを抑えられます。

 

3.ガスコンロの使用が向いている人

ガスコンロのほうがおすすめの人は、以下の特徴に当てはまる人です。

・使用する調理器具にこだわりのある人

ほとんどの調理器具に対応できるため、好きな器具を使用できます。

・あおり炒めを行う人

表面からフライパンなどを離しても使用できるため、あおり炒めを問題なく行えます。

・災害によって停電した際も調理を行いたい人

ガスコンロの種類によっては、停電中も使用できる場合があります。

 

まとめ

ガスコンロとIHクッキングヒーターでは、火力・光熱費・料理のしやすさ・掃除のしやすさ・安全性・導入費用に違いがあります。どちらが向いているかは、調理を行う上で何を重視するかによっても異なるため、今回の記事をもとに自分に向いているのはどちらなのかを検討してみましょう。

エナキスは、透明性のある価格でガスを提供している総合エネルギー会社です。よりお得にガスを利用したい方は、ぜひ公式サイトの利用料金シミュレーションを行ってみてください。

エナキスで料金シミュレーションを行う