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2023.02.03

電気代が安い時間帯はある?夜間電気料金の注意点も解説

更新日:2024年4月17日

 

電気代を節約したいと考えている方の中には、どの時間帯に電気を使えば電気料金を安く抑えられるのか気になっている方もいるでしょう。電気代が時間によって安くなるかは料金プランにもよりますが、夜間の電気代が安くなるプランを設定している電力会社は多く見られます。

当記事では、夜間の電気代が安くなる理由と電気代の相場、電気代節約のコツを解説します。夜間に電気を多く使う方や光熱費を節約したい方はぜひ参考にしてください。

1.電気代は時間によって安くなる?

電力会社との契約電力プランにより、同じ使用時間や使用量でも電気料金が異なる場合があります。多くの電力会社では、時間帯で電気料金が変動するプランを設定しており、夜間の電気代は割安に設定されています。

ここでは、時間帯で電気料金が変動するプランを選択すると夜間の電気代はどのくらい安くなるのか詳しく解説します。

1-1.夜間の電気代はどのくらい安い?

電気料金プランには、大きく分けて24時間一律となっている従量電灯と夜間割引など時間帯によって料金が変動するプランの2種類あります。東京電力と中部電力の実際の料金プランを例に、従量電灯と時間帯別電灯プランの電気代の違いを比較してみましょう。

東京電力 プラン名 時間帯 基本料金 電力単価
従量電灯B 24時間 10A~60A
311.75円~1,870.50円
(1契約につき)
120kWhまで 29.80円
120kWhをこえ
300kWhまで
36.40円
上記超過 40.49円
夜トク8 午前7時〜午後11時 255.69円
(1kWにつき)
42.60円
午後11時〜翌午前7時 31.64円
夜トク12 午前9時〜午後9時 44.16円
午後9時〜翌午前9時 33.33円
中部電力 従量電灯B 24時間
10A~60A
321.14円~1,926.84円
(1契約につき)
120kWhまで 21.20円
120kWhをこえ
300kWhまで
25.67円
300kWh超過分 28.62円
スマートライフプラン
デイタイム 1,838.44円
(10kVAまで 1契約につき)
1kWhにつき 38.80円
@ホームタイム 28.61円
ナイトタイム 16.52円

※2024年4月時点の基本料金・電力単価

参考:TEPCO東京電力エナジーパートナー「夜トクプラン」

参考:TEPCO東京電力エナジーパートナー「従量電灯B・C」

参考:中部電力ミライズ「従量電灯A・B・C」

参考:中部電力ミライズ「スマートライフプラン」

時間帯別の夜間料金プランを利用する場合、一般的に昼間の電気代は夜間よりも高い料金設定となっています。昼間の時間帯も電気をよく利用する家庭では、トータルの電気代はかえって高くなる可能性がありますので注意してください。

1-2.なぜ夜間の電気代は安くなる?

夜間の電気代が安くなる理由は、夜間に使われる電力が少なく、電気が余っているためです。

電力使用量は昼間の時間帯が一番多く、電力会社はピーク時でも電力不足にならないように発電しています。発電量は夜間でも変わらず、夜間は使用電力量が少ないため電気が余っている状態です。そこで、電力会社は余った電気を無駄にしないように、夜間割引をして電気料金を安く設定しています。

2.夜間料金プランで電気代が安くなる家庭

夜間料金プランでは、夜間の電気代が安く設定されています。その代わり、昼間の電気代は従量電灯プランの一番高い電力単価よりも高く設定されているため、かなり割高です。

電気代を安くするには、一日で使用する電力の多くを午後11時〜翌日午前7時の間に使うような生活パターンが望まれます。しかし、一般的な家庭では、午後11時〜翌日午前7時の間に使う電力はそれほど多くありません。夜間料金プランを選択することで、恩恵が受けられる家庭は限られているのが現状と言えるでしょう。

ここからは、夜間料金プランが向いている家庭の特徴を解説します。

2-1.日中家にいない家庭

家庭により生活スタイルは大きく異なりますが、一般的に朝と夜の電気使用量は多くなる傾向があります。日中は仕事などでほとんど家にいない家庭の場合は、出勤前と帰宅後の数時間しか電気を使用していないケースもあるでしょう。

日中家にいない家庭にとって、昼間はほとんど電気を使わない時間帯のため、夜間の電気料金が割安な夜間料金プランを選ぶと電気代を安くすることが可能です。

2-2.オール電化の家庭

オール電化とは、ガス機器を使用せず、電気機器のみを導入することです。たとえば、ガスコンロではなくIHクッキングヒーターを使用したり、ガス給湯器ではなく電気温水器やエコキュートなどを使用したりするのがオール電化にあたります。オール電化の家庭は電気の使用量が多い傾向にあり、使用する時間を調整すると、安い夜間電気料金の恩恵を受けやすくなります。

3.電気代の夜間料金プランを利用するときの注意点

夜間料金プランは、オール電化でエコキュートなどをうまく活用することで電気代を節約できます。しかし、夜間割引が適用される時間帯の電気使用量や契約内容により、電気代を節約できる程度は異なります。ただ夜間料金プランに切り替えるだけでは、電気代を節約することはできません。

光熱費の節約のために、電気料金プランの見直しをする際は以下の点に注意が必要です。

3-1.電気代が変わらない家庭もある

家庭により生活スタイルや世帯人数などのさまざまな要因により、最適な料金プランは異なります。

夜間料金プランの昼間の電気料金は、従量電灯の料金と比べて割高に設定されているプランがほとんどです。そのため、昼夜問わず電気をよく使用する家庭では節約につながらない可能性が高いでしょう。また、平日は仕事などで日中家にいなくても、休日は家で過ごす時間が多い家庭は電気代は変わらない可能性があるので注意してください。

また、住宅の設備によっても電気料金プランの選び方は大きく影響します。たとえば、ガスと電気を併用している住宅であれば光熱費に占める電気使用量の割合はそれほど高くありません。電気しか使用しないオール電化住宅と比較すると、夜間料金プランの恩恵をあまり受けられない可能性があります。

3-2.電力消費の大きな家電を把握しておく

夜間料金プランの恩恵を最大限に受けるには、電力消費の大きな家電を夜間に使用するなど工夫することが大切です。一般家庭で使用頻度が高い家電のうち、電力消費量が大きい主な家電は下記です。

  • IHクッキングヒーター
  • 電子レンジ
  • アイロン
  • 炊飯器
  • ドライヤー
  • ドラム式洗濯乾燥機
  • 食器洗浄機
  • 掃除機

消費電力量の大きい家電を使用する家事は、できるだけ電気代が安い時間帯に行いましょう。たとえば、乾燥器や食器洗浄機の使用、アイロンがけなどの家事は夜間に行うのをおすすめします。また、家電製品のタイマー機能を活用して、夜間に作動させることも可能です。さらに、朝食の準備や調理の下ごしらえ、作り置きなどを電気代が安い時間内に終わらせると、電気代節約につながります。

3-3.電力会社をよく比較する

電力自由化にともない、新電力会社の参入が相次ぎました。数多くの電力会社の中から、自分の生活スタイルに最適なプランを選ぶには「電気を最も使用する時間帯」を把握することが大切です。

夜間料金プランへ変更する場合は、現在契約中の電力会社であればプランを変更するだけなので、他社へ乗り換えするよりも簡単で分かりやすいというメリットがあります。一方、新電力会社では、ポイント付与など独自の魅力的なサービスを提供しているケースも多く見られます。

さらに、ガス会社でも電力の供給を行っており、ガスと電力をセットで契約すると、よりお得になるセット割引があります。太陽光発電とのセット割引などもあるため、セットプランの有無で選ぶのもおすすめです。

各電力会社ごとに、メリットやデメリットが異なります。電力会社をしっかりと比較した上で、自分に合ったプランを選択しましょう。

まとめ

電気料金プランによっては、夜間の電気代が安くなる場合があります。しかし、夜間の電気代が安いプランは昼間の電気料金が高く設定されているため、昼間に電気を多く使う人には向いていない料金プランです。自分の生活スタイルや家での電化製品の使用量を確認した上で、料金プランを選ぶようにしましょう。

光熱費を安くしたい方は、電力会社やガス会社を見直しましょう。ガス機器の利用が多く、プロパンガスの契約を行っている方は、ぜひ一度下記ページにて無料料金シミュレーションを試してみることをおすすめします。