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2023.03.03

お風呂の換気扇の効果的な使い方|つけっぱなしのメリットと費用も解説

お風呂の換気を行うとき、換気扇は24時間回したほうがよいと耳にしたことがある方もいるでしょう。しかし、換気扇をつけっぱなしにしていると気になるのは1か月にかかる電気代です。

当記事では、お風呂の換気扇を利用するメリットとともに、換気扇を24時間つけっぱなしにしたときにかかる電気代を解説します。また、換気扇を効果的に使うには日々のお手入れや使用方法も大切です。適切な使い方を知り、快適なお風呂空間を作りましょう。

 

1.お風呂の換気扇はどのように使えばいい?

お風呂の換気扇の使い方としては、必要な時間のみ使うパターンと24時間つけっぱなしにしておくパターンが考えられます。お風呂の換気扇を効果的に使うためには、24時間つけっぱなしにしておくのがよいでしょう。24時間つけておくことで、お風呂場を清潔に気持ちよく使えます。

 

1-1.お風呂の換気扇をつけっぱなしにするメリット

お風呂場の換気扇を24時間つけておくと、具体的には次のようなメリットが得られます。

・カビの発生を防げる

お風呂場は湿度が高く、カビが繁殖するための好条件を備えている場所です。換気扇をつけっぱなしにすることで、湿気を含んだ空気を追い出して湿度を下げ、カビの発生防止につなげられます。

・悪臭を防げる

排水口にたまった髪の毛・垢・汚れなど、お風呂場には悪臭の原因が多々あります。換気扇だけでは悪臭の原因そのものは断てないものの、お風呂場の中の空気を循環させられるため、悪臭の充満防止には効果的です。

・家を長持ちさせられる

お風呂場の換気によるメリットは、お風呂場だけでなく家全体を長持ちさせることにつながります。日本は木造住宅が主流であり、過度の湿気は木造住宅の天敵です。お風呂場の湿気が回りまわって家中に行き渡り、木製の構造材などを腐らせる他、木材が湿気を含むとシロアリが住み着く恐れもあります。お風呂場の換気は、構造材の腐食やシロアリといった家にとっての脅威を取り除くためにも重要です。

換気は、心身ともにリラックスできる場であるお風呂を快適に保ち、家全体の安全を守る重要な役割を果たします。

 

1-2.お風呂の換気扇にかかる電気代

お風呂場の換気扇はつけっぱなしが効果的と言っても、電気製品をつけっぱなしにすると電気代が気になる人も多いでしょう。パナソニックの換気扇を例に取ると、1時間あたりの消費電力は約7~8W程度となっています。

7~8Wでは電気代をイメージしにくいため、1か月あたりの電気代に換算してみましょう。1か月あたりの電気代は、次の式で求めます。

1時間あたりの消費電力(kW)×使用時間×電力料金単価(1kWあたり31円)

電力料金単価とは、家電を使ったときにかかる電力量が分かるように、全国の電気料金を踏まえて設定された目安の単価です。現在の電力料金単価は31円となっています。

出典:公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会「よくある質問 Q&A「カタログなどに載っている電気代はどのようにして算出するのですか?」」

1か月を30日と想定し、24時間つけていた場合の電気代は、次のようになります。

7W(0.007kW)×24時間×30日×31円=約156円

たとえ消費電力がさらに高い10Wの機種であったとしても、200円前後ですむ計算です。

光熱費の差としては微々たる額で、家計への影響は最小限に抑えられる額だと考えられます。メリットを考えるとコストパフォーマンスが非常に高く、心置きなくつけっぱなしにできるでしょう。

 

2.お風呂の換気扇を使うときのコツ2つ

ただ換気扇をつけっぱなしにしておくだけでは、思ったほどの効果が出ない場合があります。お風呂場の換気を効果的に行うためには、いくつかのコツを押さえて換気を実践することが大切です。

ここでは、お風呂場をより効果的に換気するコツを2点解説します。

 

2-1.換気のときはお風呂を密閉する

換気時には、扉や窓を閉めたまま換気扇を動かすことで効率的に換気ができます。

換気と言えば、扉や窓を開けるイメージがある人もいるかもしれません。扉や窓を開けても換気にはなるものの、乾燥するのは開けた扉や窓の近くのみです。浴槽内や天井付近などの湿気は効率的には取り除けず、滞ったままになります。

また、扉や窓などを開けたまま換気扇を動かすと、外から入ってきた新鮮な空気が換気扇に吸い込まれ、お風呂場の中の空気がうまく排出できません。密閉した状態で換気扇を動かしたほうがお風呂場全体の空気を循環させやすくなり、換気の効率が上がります。

 

2-2.定期的に掃除をする

効率的に換気を行うには、換気扇を定期的に掃除することも大切です。換気扇の掃除せずに放置するとカビやほこりが付着し、入浴中のお風呂にカビやほこりが落ちたり、換気機能が低下したりします。お風呂場やお湯が汚れてしまう上に、効率的に運転ができず、電気代が高くなる原因にもなります。

換気扇の掃除方法は、分解・洗浄の流れで行うのが一般的です。掃除を始める前に、まずケガ・感電の防止のために換気扇の電源を切りましょう。ブレーカーまで落としておくと、掃除中に換気扇が動きだすトラブルを防げます。

電源を切った上で換気扇の分解を行いますが、どこまで分解するかは機種によって異なります。分解可能な機種の場合、最初に換気扇を覆う化粧パネルを外してから、内部のシロッコファンまで外すのが一般的な手順です。分解できるかどうかは、分解の方法は各機種の取扱説明書を参照しましょう。分解方法が載っていない場合は、無理に分解せずに掃除を進めます。

分解できない場合でも、フィルターを外して掃除するのがおすすめです。掃除の際はつまみをつかんでフィルターを引き出し、洗浄後は元の場所に挿入しなおします。

洗浄の際、換気扇本体には水をかけずに作業を行います。換気扇などの電気機器の場合、モーター部分などの水濡れは故障の原因となるため厳禁です。分解したパーツであれば水洗いもできますが、水洗いしたパーツはしっかり水分を乾燥させてから元に戻しましょう。

また、パーツを洗剤で洗浄する場合は、中性洗剤を使います。酸性・アルカリ性の洗剤は、パーツの素材によっては変色・変形を招く恐れがあります。お風呂掃除用の洗剤には中性洗剤が多く、普段の掃除用と兼用できるので、換気扇のパーツ洗浄にはお風呂掃除の洗剤がおすすめです。

 

3.お風呂の換気扇を交換するタイミングは?

こまめな手入れを行えば換気扇を長持ちさせることはできますが、根本的な劣化までは止められません。どれほど丁寧に手入れをしても、いつかは換気扇を交換する必要があります。

お風呂の換気扇の寿命は15年程度と言われるものの、実際は8~10年使ったあたりから故障が増えてきます。そのため、製造から10年前後経った場合は交換を検討しましょう。

交換の目安となる現象はいくつかあります。製造10年程度で次のような現象が起こった場合は、修理よりも交換が必要と考えられます。

  • 電源を入れても動かない
  • 異音がする
  • 運転時の振動や音が大きくなる
  • ・換気のパワーが落ち、掃除をしても解消できない

また、換気扇の交換費用の相場は、施工費用と本体の費用を合わせて7万~10万円程度です。施工費用は8千〜2万円が相場ですが、本体にかかる費用は新しく取り付ける換気扇の種類によって異なります。換気扇の本体費用の相場は次の通りです。

プロペラファン 7千~1万2千円
シロッコファン 2万~4万円
浴室暖房乾燥機 3万~15万円

ただし、プロペラ・シロッコファンタイプから浴室暖房乾燥機に交換する場合、別途設置工事の費用がかかります。

換気扇の交換には、修理と比べて大きな金額がかかる傾向にあります。ただし、交換することで換気の効果を維持し、結果として電気代を抑えることにもつながるので、古い換気扇に異常を感じた場合は早めの交換がおすすめです。

 

まとめ

お風呂の換気扇にはカビや悪臭の防止の他、木造の家を長持ちさせる効果もあるため、24時間つけっぱなしにして使用するのがおすすめです。効率よく換気するためにこまめな掃除を行い、異音がしたり換気扇の効きが弱くなってきたりしたときは買い替えも検討しましょう。

換気扇を24時間使っても、電気代は1か月あたり200円前後であるケースが多いでしょう。どうしても光熱費が気になるという方は、契約会社の見直しもおすすめします。特にプロパンガスを使用している家庭は、ガス会社の見直しで料金が下がる可能性もあります。エナキスでは無料で料金シミュレーションを行っているため、ぜひ一度お試しください。

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