! エナキス

お知らせ

NEWS

イラスト
イラスト

コラム

2023.04.06

一人暮らしのプロパンガス代はシャワーのみだと安い?節約法を解説

一人暮らしをしていると、お風呂にお湯を溜めるか、シャワーで済ますか迷ってしまうこともあるでしょう。ガス代や水道代を節約したいと思っているときは、お風呂でのお湯の使い方を見直すのが近道です。お湯の量や設定温度など、節約につながるさまざまな工夫を行えます。

当記事では、シャワーにかかるガス代をプロパンガス、都市ガスの2つのケースに分けて解説します。ガス料金を少しでも安くしたい方は、ぜひ参考にしてください。

 

1.一人暮らしのシャワーにかかるプロパンガス代は?

シャワーを使ったときのプロパンガス代が高いか安いかを判断するためには、シャワーにかかるプロパンガス代と都市ガス代を比較する必要があります。

ここでは、シャワー1分にかかるガス代を、プロパンガス・都市ガスともに計算して比較します。シャワーの温度を20℃から45℃に上げる場合を例にとると、シャワー1分にかかるガス代を求める計算式は次の通りです。

ガス代=45-20(℃)×12(L)×90%÷発熱量(kcal/m3)×ガス料金(円/m3)

※ガスの熱効率を90%として計算しています。

シャワーのお湯の量は、1分あたり12Lと言われています。

出典:経済産業省 資源エネルギー庁「無理のない省エネ節約」

シャワー1分にかかるガス代を計算するには、シャワー1分あたりのお湯の量・発熱量・それぞれのガス料金の単価が必要となります。

プロパンガス・都市ガスの発熱量は次の通りです。

プロパンガス 都市ガス
24,000kcal/m3 11,000kcal/m3

出典::LPガス安全委員会「 LPガスとは?」

また、プロパンガス・都市ガスの料金単価は次の通りです。

プロパンガス 都市ガス
724円/m3 194.33円/m3

プロパンガスの料金設定は地域によって差があるため、ここでは2022年12月時点での長野県の料金例を参考に計算しています。2022年12月時点では、長野県のプロパンガスの基本料金例は1,840円、5m3のガス料金は5,460円です。1m3あたりのガス料金は、下記の計算式で求めます。

(5,460円-1,840円)÷5m3=724円/m3

出典:一般財団法人 日本エネルギー経済研究所「最新価格情報」

都市ガスの単価は、基本単位料金に調整額を加えた金額です。

出典:長野都市ガス「<料金表・10%税込・45MJ>」

上記の数値をあてはめて計算すると、プロパンガス・都市ガスのシャワー1分あたりの料金は次のようになります。

プロパンガスの料金
45-20(℃)×12(L)×90%÷24,000(kcal/m3)×724(円/m3)=8.145円
都市ガス
45-20(℃)×12(L)×90%÷11,000(kcal/m3)×194.33(円/m3)=約4.8円
(小数点第二位以下四捨五入)

計算結果から、プロパンガスのシャワー代にかかるガス代は都市ガスと比較すると高くなることが分かります。

 

1-1.お風呂を沸かすのとどちらがお得?

お風呂のガス代としてシャワーの比較対象となるのが、浴槽にお湯を溜める際のガス代です。ここでは、シャワーと浴槽にお湯を溜めるためにかかるガス代を比較しましょう。

一般的なお風呂の容量は200Lです。一方、シャワーは1分で12Lのお湯を使うと言われています。比較すると、16分以上シャワーを使うと、お風呂にお湯を溜めるよりもガス代がかかる計算になります。

一人暮らしも含めて、少人数の家庭であれば浴槽にお湯を溜めるよりシャワーのみですませるほうが、ガス代はお得です。

 

2.一人暮らしのシャワーを節約するには?

一人暮らしであればシャワーのほうがお得であるものの、できるだけガス代を節約するために、シャワーを使う際にもさまざまな工夫ができます。

ここでは、シャワーを使う際の節約方法を解説します。いずれも簡単な方法ばかりなので、毎日の生活に取り入れ、少しでもガス代を節約しましょう。

 

2-1.お湯の温度を下げる

ガス代を左右する要素の1つが、使うお湯の温度です。お湯を温めれば温めるほどガス代がかかるため、反対にシャワーのお湯の設定温度を下げることで、ガス代を抑えられます。

都市ガスの場合、シャワーにかかるガス代は、お湯の温度を1℃変えると5分で約1円安くなります。一人暮らしで1日のシャワーの時間が10分程度として考えた場合、シャワーの温度が1℃違うことによるガス代の差は年間約730円です。プロパンガスは都市ガスよりガス代がかかるため、同じ1℃の違いでも節約効果はより大きくなります。

 

2-2.シャワーはこまめに止める

シャワーをこまめに止めるのも、ガス代の節約には効果的です。シャワーを使う時間が長引くほどガス代もかかり、プロパンガスの場合、シャワー1分で45℃のお湯なら約8円、40℃のお湯でも6〜7円程度余分なガス代がかかる計算になります。シャワーは必要なときにのみ使い、必要ないときにはすぐに止めましょう。簡単な行動でガス代を大きく節約できます。

止めるのを面倒に感じると出しっぱなしにしやすいため、手元で止められるように止水スイッチのついたシャワーヘッドを使うのもおすすめです。

 

2-3.節水シャワーヘッドを使う

節水シャワーヘッドとは、シャワーから押し出される水圧を高めることで、少ない水量でシャワーの勢いを強めるアイテムです。節水すると水道代の節約だけでなく、温める必要のある水の量が減り、シャワーにかかるガス代の節約にもつながります。

節水シャワーヘッドには、止水スイッチがついているものも多く、シャワーをこまめに止めるのにも便利です。交換作業も簡単なので、比較的取り入れやすいアイテムとなっています。

 

3.一人暮らしのプロパンガス料金は高い?

一般的にプロパンガスの料金は都市ガスと比較して高くなりやすく、一人暮らしの場合でも家族で生活している場合でもその傾向は変わりません。

料金が高くなる傾向は、プロパンガスの特徴・性質に起因しています。ここでは、プロパンガスの特徴について解説します。

 

3-1.プロパンガス料金が高くなりやすい理由は?

プロパンガスはLPガスの通称で、液化しやすい物質です。液体は気体より体積が小さくなるため、プロパンガスは使用時に液体を気体にし、配送時には液体にして運んでいます。プロパンガスは運びやすく、ガス管がない場合でも使えるメリットがある一方、配送コストがガス代に上乗せされ、高くなります。

さらに、プロパンガスの料金は自由料金制です。都市ガスのように料金に制限がかけられず、事業者が自由に料金を設定できるため、高い値段を設定しているガス会社もあります。

 

3-2.プロパンガス料金を安くする方法

プロパンガスの料金を安くするためには、利用するガス会社を見直すのが効果的です。ただし、目先の料金の安さだけでガス会社を選ぶと、かえって費用がかさんだり、トラブルに見舞われたりする恐れがあります。ここでは、ガス会社の見直しのコツを解説します。

通常時の料金で比較する

通常時の料金とは、キャンペーンや個別の交渉などで値下げをされていない状態の料金です。特に値下げを条件に契約した場合、契約してから1年後などに大幅な値上げをされる恐れもあります。

ただし、通常時の料金が突然値上げされることは考えにくいため、値下げ価格ではなく、もともとの料金を比較するのがおすすめです。

ガス機器の無償貸与契約をしない

ガス機器の無償貸与契約とは、ガスの契約に伴い、給湯器やガスコンロを無償で設置する契約方法です。ガス機器にかかる初期費用がかからず、まとまった金額の出費を抑えられる点はメリットです。しかし、設置作業や設備の費用はガス代に上乗せされており、ガス代そのものは高くなる傾向にあります。

また、契約期間中の解約には違約金が設定されているケースも多く、ガス会社を変更しにくくなる恐れもあります。

普段のガス代に家計を圧迫されると、目先のメリットに飛びつきたくなりますが、ガス会社を変更する場合は、長い目で見て選択をするのがおすすめです。

 

まとめ

一人暮らしをしている方は、お風呂を沸かすよりもシャワーで済ますほうがガス代は安くなります。ガス代節約のためには、お湯の温度を下げたり、節水シャワーヘッドの使用や無駄遣いの防止などで使う水の量を減らしたりすることが大切です。また、都市ガスではなくプロパンガスを使用している家庭は、ガス会社の見直しにより、ガス料金が下がる可能性があります。

エナキスでは、透明な料金設定により、お客様に安心してプロパンガスを使用していただけます。無料の料金シミュレーターでガス代を確認してみることをおすすめします。

現在ご利用のガス料金をシミュレーターで算出する